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わたしが主張する境界線とお隣が主張する境界線が異なり、話し合いを続けているのですが、どうしても合意に至りません。どうすればよいでしょうか?
- __わたしは祖父から、「ここからここまでがうちの土地だ」と聞いていたのですが、どうもお隣がおっしゃる土地の境界がかなりかけ離れています。何度か話し合いをしたのですが、平行線のままなのです。
- 土地の境界(筆界)を明確にするには、書証、物証、そして人証があります。あなたの場合は、この人証にあたります。ただ、残念ながら人証については、曖昧なことが多く、それがトラブルの原因になることも少なくありません。
- __そうなんです。祖父もすでに他界しており、私も祖父の言葉を信じてはいるのですが、いささか心もとないです。
- しかも、このことが原因でお隣さんとの関係も悪くなってしまっているのではないですか?
- __おっしゃるとおりです。最近では顔を合わせづらくなってしまっています。
- でしたら、土地家屋調査士に依頼するのがよいでしょう。土地家屋調査士は境界に関する専門家です。
- __お隣と紛争になってしまった場合はどうすればよいのでしょうか?
- 土地家屋調査士会が運営するADRセンター(境界問題相談センター)にご相談ください。ADRセンターは全都道府県50ヶ所に設置されており、法務大臣が認定した土地家屋調査士(ADR認定土地家屋調査士)が弁護士との共同受任を条件に調停を行うことが出来ます。
- __いきなり裁判ではなく、こうした制度があるのは安心です。
- 非公開で調停できるので、こうした制度があることはみなさんに覚えていただきたいですね。